太陽光線からの赤外線電磁波は現在のところ大きく近赤外線・中間赤外線・遠赤外線の3つに区分されています。このなかで一般に遠赤外線といわれる波長帯の中でも中間赤外線に近い波長(6〜14μm)を「育成光線」とし、特に生物に対し有益な作用をもたらす波長帯として分類・区分けされています。
地球上に存在するすべての物質はいろいろな分子で構成され、その原子の質量の構造上の集まり方、配列の状態、結合力の違いによりそれぞれ特有の振動と回転の周波数を持っています。つまりすべての物質はそれぞれ特有の伸縮動、変角振動をしていますが、その分子と同じ振動数をもった波長が当たった場合、分子の振動は一層激しくなります。この現象を「共鳴吸収現象」といい、激しくなった振動により分子と分子との摩擦が増大し摩擦熱が生じます。
これが輻射熱暖房の一番大きな特色である、雰囲気(空気)温度に関係なく暖かさを感じるメカニズムです。
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[ 材質選定における注意事項 ]
当社で生産されるC-tubeには、
アルミC-tubeとステンレス製C-tubeとが有りますが、育成光線を測定グラフのように放射するのはアルミ製C-tubeからだけで、ステンレス製C-tubeからはあまり多く放射されません。C-tubeの使用目的・設置方法に合わせ、各素材の持つ特性を十分に発揮することができる様、素材選択が必要になります。
C-tube は管内部が真空に保たれた状態で作動液が封入されています。熱源からの熱入力により作動液が沸騰しジェット(蒸気流)となり熱源からの潜熱を含み母管表面に高速で多量の熱を移動させると同時に、管内ジェットの音速に近い速さでの管壁への衝突により管表面から直接的な熱とともに赤外線電磁波とウルトラソニック(超音波)が放射されます。育成光線は赤外線電磁波のなかでも特に電気極性を持つ分子(水分子など)に対し「共鳴吸収現象」すなわち運動エネルギーを与えます。育成光線により生物の体内にある水分が活性化することにより、栄養をとり、解毒し、排泄するといった細胞本来の働きが促進され、生理活動が活発化します。
水の吸収選択性(水分子の基準振動数を波長に換算すると、2.66、2.73、6.27μmとなる)がある波長帯を出している事は東京都立産業技術研究所による分光放射率測定にて確認されています。
赤外線電磁波(育成光線)とは
波長の区分